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【覆面座談会風】『ザ選挙』の3年間を振り返って(前編)

2014/3/3

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『ザ選挙』は、2014年3月3日をもって3周年を迎えました。
日本全国1,700以上もの自治体情報を扱いながら、少数精鋭で日々奮闘している私たちですが、3周年を記念して日頃の活動を通じて感じたこと、皆様に伝えていきたいこと、私たちの想いやこれからの目標について…など、ざっくばらんに語り合う座談会を行いました。その様子をレポートします。
高:高橋シャチョー Y:スタッフY(入社歴3年) K:スタッフK(入社歴9ヶ月)

 

高:3周年お疲れさまです。カンパーイ!

(乾杯)

■新生『ザ選挙』スタート

zadankai3

お酒を片手に、和やかな雰囲気で対談は始められた。

高:これはもう何度も言ってるんだけど、選挙っていうのは本来であれば、どんなひとが立候補して、どういうことを言っていてどんな活動をして、人となりがどうかっていうのをわかった上で、「じゃあこの人にしよう」「この人が議員や首長になったら街が良くなる」とかそういうふうに思って投票するわけですよ。

でも実際はそうなっていない。誰が出てるかわからない。仮にわかったとしても、その人が一体どういう人なのかわからない。性別とかは、かろうじてポスター見ればわかるんだけど、ポスター見てもその人がどういう活動しているのかわからない。街頭演説を見られる人も、チラシをもらって政策を確認できる人も限られているわけだし。だから実際選挙って民主主義の道具っていいながら情報が等しく有権者に行っているかというとそうじゃないわけですよ。ということは、今の選挙って言うのは実はすごく不公平なところで成り立っていて、民主主義の道具として機能していないと。

で、2000年の長野県知事選で思ったんだけど、インターネットがあるんだから有効に使って、みんなが等しく候補者の情報をとって選挙にいくということができたらいいじゃないのということで、それからもう10年。この人は何歳でどういう活動をしてきて何をやろうとしてるのかっていうのが標準化された情報として並んでいて、それを比べて「じゃあこの人」と選ぶようにしたらいんじゃないかと。それをネットを使えばいいんじゃないかって言ってたわけよ。
ところが、いっこうにそれができない。総務省とか選管ができるんだったら別に民間でやる必要はないんだけど。誰に聞いてもそりゃ無理でしょうって言われちゃう。総務省でも無理そうなので、だったらできるところがやればいいんじゃないかと、先代の竹内謙さんという、とても良い方だったんですけどね。

Y:惜しい方を…ってオイオイ、お元気ですから。

高:ごめんごめん。で、竹内さんと話して理念がビシっと合ったので、「じゃあ一緒にやりましょう」ということで、最初の『ザ・選挙』が始まったわけですよ。だから『ザ・選挙』というのはもともと候補者を知った上で選挙に行くためのツールで、それはいまでも変わらないわけ。でも、もう8年になるんだよね。

Y:そうですね~

高:それでも状況としては今もあんまり変わらないの。去年ネット選挙解禁されたのに。変わらないということは、やっぱり誰かがやっていかなければいけないということ。でも、まだまだ道のりは遠いなぁ。で、『ザ選挙』では日々どういう活動をしているのかということを知らない人もまだまだ多くて、選挙情報っていうのはそこらへんに転がっていると思っている人も多いわけよ。

Y:そうですか(ちょっとガッカリ風)

高:選管に電話かけてるっていうと「えーっ、そんなことしてるんですか!」って感じで言われちゃうのね。今具体的にはどういうことをやってるの?

■日々の業務

Y:えーと、まず選挙がいつどこであるかっていうのは、総務省のHPを見ます。でもそこには任期満了日の一覧しか掲載されていなくて、告示日、それから選挙の執行日に関しての情報というのは掲載はされていないので、一応任期満了日から鑑みて、ここら辺かなっていうところ、そろそろここ選挙あるかな~っていうところで自治体のHPを見ます。またこれも選挙情報が書いてあるところもあれば書いてないところもある。で、書いてあればいいんですけど、書いてなかった場合には新聞社のサイトなどから何月何日にあるんだな…あ、補欠選挙もあるんだなと…そういう取り方をしています。

で、実際に立候補者の情報をどうしているかというとですね、選挙がそろそろ近づいて告示日の当日にそれぞれの自治体のHPに書かれている電話番号に電話をし、丁寧にお願いをして「あ、いいですよー」と言われたら立候補者リストをFAXをしてもらってそれを入力していくというのが告示日の作業です。

そのあとに、結果に関しては大体HPに載っているので…載っていないところもありますけど、それを見てデータベースに入力していくと。大きな選挙の場合、たとえば国政選挙はもちろんそうなんですけど、まあ知事選とか。大変注目される市長選挙、首長選挙に関してはなるだけその日の投開票の時間、20時締めですからそのあとニュースをちょいちょい見て、それで「あ、当確出てるな」とわかったらなるだけ早くサイトにも結果を反映させるようしています。

■最近の選管の対応は

高:始めてから8年ってさっき言ったけど、始めた頃って『ザ選挙』も知らないわけだし、ネットメディアに対する意識も非常に低いじゃない。

Y:そうですね。

高:最近はやっぱり違う?

Y:あのー初期の頃は『ザ選挙』とはなんなのかっていう説明からで、お願いをして、というのはありました。そのあとある程度認識は出てきたと思うんですけど、1回お休みになったじゃないですか。

高:2010年の4月からだね。

Y:再スタートした2011年3月からは、選管に電話かけるとやっぱり「あ、お辞めになったんじゃないですか?」といわれて「いやいや、今度また始まりまして…」というと「あ、そうなんですか」っていう反応もあれば、相変わらず「サイトには情報出せないんですよ」とか「出さないんですよ」とかそういうところもありました。ただ、それが今度ネット解禁になったあとは、わりとサイトに予めその立候補者の情報を掲載してくださるところが前よりは飛躍的に増えてきたというのと、あと電話をしてもわりと応対が丁寧になった。まあそれは『ザ選挙』の名前が定着してきたということもあると思うんですけどね。
ただ、あのお、…鳥取県のW町とかM村とか…は、「サイトまで対応していたら時間無いんで」っていうような、そういう相変わらずな対応(笑)をするので、やりきれなかったですね。

でも、そのふたつですかね、完全に拒否られたのは。他は、そういうようなことはなくなりました。

K:「自治体としての見解です」とかね。

Y:そうですね「自治体としての見解」として拒否ですからね(笑)

高:なるほどね~。まあそれはかなり、選挙とインターネットの情報発信というところではまだ意識が低いというのがあるので。ネット選挙解禁だからといってすぐにどうなるってものではないんだよね。

Y:なかなかうまくはいかないですね。

高:4年ごとの統一地方選挙を何回も繰り返していくか、トップダウンでいきなりやらないと直らないんだろうなぁ。

■3年間で嬉しかったことは

高:この3年間やってきたわけじゃん。で、Kさんは去年の5月から。

K:途中、3ヶ月留学させていただきました。なので、実質仕事してるのは半年ちょいくらい?ですね。

高:最初にYさん、前の『ザ・選挙』含めてやってきて、新しくなって3年経って、この間に嬉しかったことってある?

Y:嬉しかったことは、スタッフ内からの声で嬉しかったことがまず一点あって、それはちょうど初期のメンバー、Iさんが、「ザ選挙を見てると私が住んでいた小さな町の選挙情報まで載っているということを見つけたときにとても嬉しかった!」と仰ったんですね。

高:あぁ~。滋賀県のね。学生でバイトやってもらったんだけど。

Y:それは嬉しかったですね、喜んでくれる人がいるんだと。私の村や町がここにちゃんとあるっていうことをそこで再認識してくれるっていうこと、なんていうか、心の動き自体が、青い言い方で申し訳ないんですけど、それがとても嬉しかった。ひとつの役に立ってるんだなぁって。

高:へぇ~

Y:ただ単純に情報を発信してそれを選挙のときに活用してもらうという以上に、自分の住んでる町や村を意識してもらうということはとても素晴らしいことだなぁと思ったのがひとつ。それから、あとは実際に選挙管理委員会というおカタイところにお電話をしつつ、中には「いつも見てますよー」と仰ってくださる方、それから、選管アワードというのをやってるのですが、そこでいろいろと選挙に絡む苦労話とか、そういうお話をざっくばらんにしてくださる、そういうときが、私にとってはとても楽しく嬉しいときですね。

■選管アワードについて

高:「選管アワード」は、もともとどういうきっかけで始まったんだっけ?

Y:ここにいたメンバーでなんとなく自然発生的になにかやろうって話になって。
やはりそれは「選挙情報なんか出せないよ」って方がいる傍らで「FAXすぐ送りますんで」という非常に丁寧な対応してくださる選管もあって、そういうところには何か賞を贈りたいよね。というようなことから始まったことなんですね。

高:まぁ言ってみりゃ「裏方」なんだけど、選管ってちゃんとやって当たり前。より一生懸命やってたら、すごく投票率が上がるかといったら、そういうのにはなかなか結びつかないし。

Y:ほんとに裏方ですね。

高:で、ルーティンワークをずっとやっていくんだけど、そのなかでもやっぱり意識の高い選管は色々工夫してみたりとかもっと地域を良くしたいと思っている人たちが必ずいるはずで、そういう人たちを、上から目線になっちゃうんだけど表彰するというね。

Y:スポットライトをあてたいというのがありますよね。

高:普段はそういうところは本当の人の顔さえ見えないところなので、「あ~がんばってんだな~」というのを少しでも考えてもらうというか、うちも考えたいというのがあったね。この話聞いたときには全く異論が無いというか、むしろやるべきだと。こないだ会った夏野剛さんは、その話をちょっと聞いただけで「いや、それは面白いね~」って言ってくれた。Kさんはなんかある?

K:私はまだ経験は浅いんですけど…嬉しかったことで言えば、いち「メディア」としてちゃんと扱われたとき。わりと普段電話かけたりすると「なんですかそれ」みたいな(笑)ことが結構多いんですけど、ちょうど参院選のときとかに、選挙区の数も多かったのでいろんなとこに電話かけていて、やっぱりスムーズに情報出してもらえることってなかなか難しかったりするんですけど、マスコミと同様に「情報配信リストに加えておきますね」と言ってくださったところがあって、テスト配信とかもちゃんと流してくれたりとか。

あとは、お電話したときに「あ、『ザ選挙』さんですね。いつも拝見しています」と言っていただいたことが、まあ私はまだ一度しかないんですけど(笑)、そのときに「あ、ちゃんと見てくださる方もいるんだな」というのを実感できて嬉しく思いました。

Y:そういうときは嬉しいですね。

■悔しかったことは

高:じゃあ逆にさ、悔しかったこと。まぁさっきチラッとでてきたけどさ。

Y:しれっと「(候補者情報を)サイトまで出してたら、もう仕事まわんないんで」っていうような言い方をされたときは、まぁやっぱりちょっとなあって思いますよね。ていうかまだまだ先方の認識もそうだし、こちらとしてももっと認知度上げていかないといけないんだなーって。

ちょっと前になるんですけど、北海道のどこかの村だか町で、一応ちゃんとそこはデータは出してくれたんですけど「いやぁ、うちあたりはもう身内身内でやってるから、特にそういうふうに全国的なサイトとかで出す必要はあんまり感じてないんですよね」って言われたことがあって。そのときは「ん~まあそれはそうなのかなぁ」とも思ったのですが、まあ実際に選挙情報を入れていって、この『ザ選挙』っていうのはやっぱり昔のデータから入ってるっていうところに非常に魅力というか。

高:価値だね。

Y:データベースですから…価値があるので、結構小さな村や町からどんどん政治家としていろんな所に出て行って、国政までいっている方もいらっしゃると思うんですね。で、そうなってくると、確かにその小さな村や町では「うちあたり…」なんて思うかもしれないけど、その人がそこで活動するだけでなく他で活動する可能性もあるわけですよね。そのときに、「この人の源流はどこなのか」と辿ったときに、この町や村で一生懸命活動していたところが、それが彼の原点だったということがあると思うんですよ。そこでの経験が活きてるっていうこと。そういうことやっぱりちゃんと伝えていきたいと思ったときに、そういうところもないがしろにしたくないし、小さな町や村の自治体の方も「うち小さいから…」なんて言わずにもっとグローバルに意欲的に「どんどん出しますよ、この村から首相出しまっせ!」ぐらいのそういうね、意識を持っていただきたいなぁと、こういう仕事してて思いましたね。

高:その自治体に、どっか違う土地にから移ってきた人もいるわけだから。

Y:そうですね。

高:そういう人が「そういえば前回の村長選挙どうだったけかなぁ」とか、そういうの見ることもあるかもしれないし。

Y:ええ、そうですね。

高:その、ある政治家がナントカ町議会議員から県議会議員になったり国政出るってなったとき、じゃあその足跡を見ようと…まあこれはちょっと専門的になるけど。そういうこともあると思うからやっぱりデータベースで過去の蓄積がちゃんとあって、それが日頃頻繁に使われるわけではないにしても、データとしてその人の経歴というかそういうのがわかったり、たとえば地域の無投票選挙ばっかりしてるとかそういうようなところがわかるっていうのは、

Y:大きいですね。

高:やっぱりまぁ、価値はあるかなと。で、しかもそういうデータが他に公的に無いっていうのもねぇ。

Y:これもやってみて本当意外でしたね。

高:Kさんはなんか悔しかったことある?

K:悔しかったというか、私、選挙権を得て6年経つんですけど、選挙はもともと前からちゃんとは行ってました。でも今ここで仕事するまでは、選挙あるんだなっていうのはわかりますし投票には行くんですけど、誰を選ぶかってなったときはやっぱり投票所の前のポスターみて「この人よさそうかな」って感じで入れてたんですよ。

今仕事始めて、立候補者の情報をよくよく確認するようになって、ぱっと見ポスターがすごく良くても、PRがうまいだけで中身はあんまり、とかそういうのを知ったときに、今までだったらこの人に入れちゃってた、でも色んな背景とか色々知ると絶対こっちのがいいのに!っていうのを感じるようになって、でも結果的にはPRのうまい方が選挙うまくいく。当たり前っちゃ当たり前かもしれないですけど、そういうの知ると悔しいなと思いますね。そういう感覚を覚えるようになりました。

でも多分、今も自分がこういう仕事に携わることがなければそういうことに気づかずになんとなく投票しちゃってると思います。だから逆にこう、政治に興味を持つきっかけとして今の仕事はすごく良かったなと思ってて、逆に周りに一人暮らししてて東京で投票できない子とか、結構20代いたりするんですけど、そういうのもったいないなと思うし、みんなにもう少し興味を持ってほしいなと思ってますね。

■情報があれば選挙は変わるのか

高:まぁ俺も、2000年まで選挙には行ってたんだけど、入れる人いなかったらとりあえず共産党入れとけみたいな(笑)どうせ自民党が当選しちゃうんだから。長野の場合は羽田孜さんの地元で民主党が強かったりするので、民主党が当選しちゃうんだったら別の党とか…なんかそこらへんちょっとヘソ曲がりで。明らかに当選するとこに入れるのはちょっと嫌だなと(笑)そんなもんだったんだよ。

で、2000年から長野県民の意識っていうのはだいぶ変わってきて、候補者をちゃんと見るようになった。田中さんがいなくなってから戻ったかなっていうのはあるんだけど。情報があれば見るんだよ。ただ今は情報がなかなか無いので、例えば首長選挙にしてもサイトを立ち上げて活動を更新している人ってそうはいない。議会議員選挙にしても、何十人も出る中で、サイトにしてもブログにしても、ちゃんと活動を入れている人はそうはいない。そうすると有権者からすると、この人は情報あるけどこの人は情報無いって。そもそも見る気しないんだよね。みんなが情報載せていれば比べようって気になるけど。だからそこがやっぱりまだまだ。

Y:イメージがね、ありますよね。

高:一昨年だったかな、鎌倉の市議会議員選挙で、すごく若い人がたくさん出てきたわけよ。で、そのときに元ミス鎌倉みたいな人が出てきたりとか。

Y:社長、好きじゃないですかそういうの。

高:えっ?いやいや(笑)別にそんなことないですよ(笑)

Y:好きですよね?

高:いやいやいや~そりゃまあね、オッサンからしたら(笑)ポスター並びゃぁさ、きれいどころにまず目はいくよね(笑)

Y:でもそれとこれとは別ですからね。

高:う、うん。。だからその人がたまたまきれいな….お、俺なんでこんなアワアワしてるんだ(笑)

Y&K:あっはっは!目が泳いでる(笑)

高:(苦笑)たまたまきれいな人が、まあ一生懸命がんばる、一生懸命活動やるっていうのは

Y: まあね、内実伴っていればね

高:そうそう、応援するんだけどね、ありがちなのはちょっときれいだからって出てきたり、あとはちょっとイケメンだからって、若くてさ。

Y:そうですねサワヤカなイメージだからって。

高:サワヤカなやつがくるとよくみえるわけだ。

Y:応援したくなっちゃうわけだ。

高:そう、なっちゃうの。だからそういう人が中身がちゃんとわかれば、頑張ってる人んだなとか薄っぺらいなとかね、わかるけど。そういうのがわからないから外見のいいやつ、演説だけのやつとかさ、人当たりがいいだけのやつとか、そういう人がやっぱり有利になっちゃうとかね。そこは非常に悔しいなっていうのはある。

Y:そういうのはありますよね~

高:前にね、世田谷の都議の後藤雄一さんっていうのがいて、パン屋さんで、行革110番っていうのやっていて。正義感が強いパン屋のオッサン。で、その人が出た都議選の公開討論会をちょっと見に行ったわけよ。そしたら他の人は、やっぱり演説うまい人は立て板に水みたいな感じで滔々としゃべる人がいたんだけど、後藤さんってどもるんだよ、ちょっと。

Y:あ、そうなんですね。

高:まあ緊張してたのかわからないけど。それがねえ、一生懸命話そうとしているその気持ちがものすごい伝わってきて感動しちゃったの、聞いてて。で、帰ってきて、彼のサイトを見たらブログっぽいやつだったんだけど、一生懸命更新もしてあって、それ見ただけでもうわかるじゃん。この人は熱心に今まで活動してきてお金にもきれいな人で熱意もあるんだと。そう思ったら、やっぱり応援したくなるんだよ。

Y:それはそうですよね。

高:演説がうまいヘタっていうのはあるかもしれない。そんなに演説うまいとは思わなかったけど、意気込みが伝わるっていう。で、また色々調べていくと、いい人だなと。
ところが普通はそんなふうにはいかないのね。もう情報も無いし、それほど調べようとも思わないのでぱっと見てよさそうな顔、面構えとか、話し方とか、その程度で入れちゃってるっていうのはあるので、まだまだそういうことをやっているうちは選挙は変わらない。

Y:あとはやっぱりメディアのとりあげ方がかなり偏向してて、扇情的なエピソードを出したがる。私がここでやらせてもらいたいなと思ったのは、メディアというものが不公平な扱い方をしているということとか、自分たちの主張を通すために、そういう編集の仕方をする。それはやっぱりものすごく間違っていることだし、そこらへんが勉強したいなって思ったのが、もともとJANJAN(※1)で仕事をしたいなと思った動機だったんですね。
で、実際にやってみて、やっぱりメディアがかなりバイアスのかかった情報を出してるなっていうのをすごく感じていて、今回都知事選もそうですし、だからそれをこの『ザ選挙』という場では少なからずちゃんと公平に情報を発信したいなというのはありますね。

(後編)へつづく…

※1:JANJAN:インターネット新聞。日本の市民メディアの草分けとして登場した。運営会社の日本インターネット新聞社は、『ザ選挙』の最初の運営母体。現在は休眠中。

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