最初に断っておきますが、ここで取り上げる候補者はまじめな人も入れば「大丈夫か」と思える人もいます。
もともと政治家になろうという人は変わった人が多いので、「個性的」ということで区別するとかなり多くの候補者が当てはまります。
今回は、そんな中でもとりわけ『ザ選挙』編集長が気になっている「かなり個性的な」候補者のいる選挙を紹介します。
決して特定の候補者を「当選させよう」とか「落選させよう」と意図したものではなく、単純に編集長個人が「気になる」選挙をご紹介するものです。
候補者一覧ページ
安達真周(あだちましゅう):新 60人中54位で落選(564票)
統一地方選挙前半戦で注目されたニート候補を凌ぐ選挙公報。あの「号泣県議」を生んだ西宮市から新たなスターが誕生と、ネットの一部で盛り上がる。ポスターはまとも風なのに選挙公報はかなりぶっ飛んでいる。
公報はぶっ飛んでいるが、彼の街頭演説は肉声で語りかけるようなものであり、「大きなマイクで失礼いたします〜」と名前の連呼で通り過ぎる選挙カーよりは、より聴衆に訴えかけられるスタイルだと言えそうだ。話の内容と効率の面は置いといて。
おぬまひろゆき:新 47人中47位で落選(54票)
選挙公報でいうとこちらもなかなか個性的。
さらに「美人の候補者が多い」と話題の港区議選。
本当は全員分の写真を掲載したいけれど、なかなか揃えることが出来ないので、候補者のウェブサイト等から確認してください。
後藤輝樹(ごとうてるき):新 38人中36位で落選(130票)
今回最大の話題かもしれない。全裸ポスターが全国的に注目された。
これだけ話題になったのは初めてだが、実は今までも幾つかの選挙でビジュアル系などのイメージで立候補している。今回は「愛国系」とでも言えそうか。
ミルクおやじ:現 33人中3位で当選!(2,543票)
現職の市議会議員。奇抜な名前と衣装は選挙用のパフォーマンスではない。元酪農家で牛乳の応援ソングを唄っていたシンガー・ソング・ライター。
鈴木浩子(すずきひろこ):新 73人中7位で当選!(4,220票、按分は除く)
福島中央テレビの元アナウンサー、元WWE(プロレス団体)のディーヴァ。白塗りの「ゲイシャガール」のギミックとしてリングに立った経験もある。レスラー出身の政治家は多いが、さらにアナウンサー経験まである候補者はかなり「異色」と言える。
藤川優里(ふじかわゆり:現) vs 久保百恵(くぼももえ:新)
元祖「美人すぎる」市議会議員を生んだ八戸市議会議員選挙での美女対決。
ちなみに、編集長はこの「美人すぎる」という言い方は好んでいない。
(写真はFacebookページより)
江口友子(えぐちともこ):現 33人中、2位と1票差でトップ当選!
選挙事務所も選挙カーも使用せず、馬と歩き辻立ちだけの選挙運動を行う。
馬と歩いているのは、本人がホースセラピーを推奨しているため。積極的に取り組んでいる。
4期目に挑む。
李小牧(りこまき):新 52人中45位で落選
作家・湖南菜館プロデューサ。
歌舞伎町の風俗を紹介したベストセラー『歌舞伎町案内人』(角川書店)や『新宿歌舞伎町アンダーワールドガイド』(日本文芸社)などで知られる。
この他にも
などなど、さすがに1万人以上立候補すると、驚くような候補者が出てくる。
今回ご紹介できたのは、まだまだその一部でしかない。
さて、どんな顔ぶれが勝ち残るのか。
あなたの街の選挙でも、まだ注目されていない「掘り出し物」があるかもしれない。
筆者:高橋茂
『ザ選挙』編集長。電子楽器のエンジニアから2000年の長野県知事選挙を経て、政治家の情報発信の専門家となり現在に至る。株式会社VoiceJapan代表取締役、株式会社世論社代表取締役。武蔵大学社会学部非常勤講師。政治家やNPOなどの活動サポートの傍ら執筆、講演など活動は多岐にわたる。
現在、Facebook上にて会員制オンラインサロン『ザ選挙サロン』を運営している。
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