国会では安保法制をめぐって、与野党の駆け引きが激化していくことが予想されますが、気がつけば世間はもう夏休み。週末やお盆には旅行に行かれる方も多いと思います。みなさんは新しい街に初めて訪れた時、どこに目が行きますか?
「いい景色だなぁ」
「お、あそこのお店オモシロそう!」
「車の交通量がこのまちは多いな」
などなど。こんな感じでしょうか。
もしこれが助手席に座っていれば運転者に、
「あっ!あそこのお店美味しそうだよ、行ってみようよ!」というのが普通の会話なのかもしれません。
けれども残念ながら私のように選挙の現場が長いと、選挙のことを常に考えてしまう「選挙脳」になっているため、まず新しいまちで車を走らせていると、政治家の立て看板やポスターに目が行ってしまいます。
「あの立て看板、よく目立ついいデザインだし参考にしよう」
「◯◯党の◯◯さんの連名ポスターはかなりの枚数を貼っているなぁ、地盤をしっかり固めてるんだな」
ついついこんなことを考えてしまうのです。旅行中でも車を停めて、看板やポスターの写真を撮ってしまうこともよくあります。最近は、立て看板に反射素材を使って、夜に車のライトが当たると名前の部分が光って目立つタイプなども見るようになりました。
過去にこの話を友人にしたら、普通はそんなものに目がいかないし、そもそも自分が住んでいる地域に政治家の看板とかあったけ?と言われてしまいました。かく言う私も、選挙の仕事をするまでは政治家の立て看板やポスターにはほとんど目がいきませんでしたが、いつからか気が付けば目で追うようになっていました。
政治家の顔写真や名前の入った屋外掲示物については、民間企業の広報活動と違って公選法の規定でサイズや枚数、掲示時期などに様々な制限があります。そうした制限のなかで、少しでも有権者の目に触れるよう各陣営がデザインや設置場所を工夫しているのです。
今日の出勤途中にでも、政治家の看板やポスターを探してみてください。いつもと少し違う街の景色が見えるかもしれません。立て看板や連名ポスターは、どんな小さな町や村であっても必ず一枚は見つけることができます。だってどんな小さな自治体にも、みなさんの一票で選ばれた政治家はいますから。
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