吉村洋文衆院議員は11月8日告示、11月22日投開票の大阪市長選に立候補するため、本日、議員辞職願を衆議員に提出し、維新の党にも離党届けを提出しました。吉村氏は政界引退を決めた橋下徹大阪市長（大阪維新の会代表）の後継候補となります。

■出馬表明

吉村氏は本日、大阪市内のホテルで行われた国政政党「おおさか維新の会」の結成に向けた記者会見に出席し、大阪市長選への出場を正式に表明しました。

会見の中で吉村氏は、かつての大阪市政について「天下り団体もたくさんある、職員にはスーツが配られ、借金だらけ、それでいながら市民へのサービス、例えば子どもたちの医療費助成や教育、福祉にはお金が回ってこない。そういった大阪の過去の政治を変えたのは維新」だとして、「大阪を過去の政治に戻さない。過去の野合、談合政治に戻させない」と述べ、「大阪都構想の修正の議論を続けて、大阪会議とどちらが大阪の力を発揮できるのか」ということを「有権者の皆さまに今回の11月22日の選挙でご判断いただきたいと思っています」と気持ちを語りました。

また、市長選に吉村氏を擁立したことについて橋下徹大阪市長は「僕が8年前に知事になったときは、破壊的な改革が必要だった。大きな壁がいくつも大阪府政、大阪市政にあり、壊していくというのが役割だった」と述べ、これからの大阪維新の会については「構築、創造そういう段階に入っていく。僕に一番欠けているものを吉村さんは持っている。何かと言えば、人間性、信頼性です。僕はそういうものはない。徹底的に破壊的にやってきた」として、「吉村さんは弁護士として、法律的な知識や分析力、判断力、調整力、色んなものを持ち合わせている。人柄、人間性、信頼力、これも抜きんでている。大阪市長は吉村さんしかいないという判断をした」と説明しました。

吉村氏の経歴

1975年大阪府生まれで今年40歳。

1998年九州大学法学部卒業、司法試験に合格し、2000年に25歳で弁護士登録。

2011年4月の大阪市会議員選挙に、大阪維新の会から北区選挙区で出馬しました。
結果は、同じく維新から出場した美延映夫氏の8,342票に次ぐ7,386票を獲得して当選。

その後、2014年に大阪市会議員を辞職し、同年12月の第47回衆議院議員総選挙に維新の党公認で大阪4区から出馬しました。そして自民党衆院3期の中山泰秀氏の82,538票に8,437票及ばず74,101票の結果でしたが、重複立候補していた近畿ブロックの比例復活で当選を果たしました。

大阪市長選には、大阪都構想批判の急先鋒と言われる大阪市議会議員の柳本顕氏が自民党の推薦を受けて立候補するほか、元北区長で兵庫県加西市長も務めた中川暢三氏が無所属での立候補を表明しています。