1月18日~19日にかけて、『Yahoo! みんなの選挙 2016年7月参院選、初の18歳選挙 データビジュアライゼーションを通じてみる世界と政治課題』が行われました。
ポータルサイトYahoo! みんなの政治主催のこのイベントは、新たに選挙権を持つことになる18歳にフォーカスを当てたもの。高校生を対象とし、政治に関わるデータを収集・解析することを通して政治を身近に感じてもらおうという試みです。18歳の心に刺さる優秀作品はプロがプログラミングをして、Yahoo! みんなの政治の特設サイトにアップロードされます。
このイベントは2016年3月末までに東京・千葉・大阪の高校計7校での開催を予定していますが、今回が記念すべき第1回目。身近にある課題を社会問題・政治の課題と読み解き、説得力を持たせて伝えるためには、一体どんな方法があるのでしょうか?開催会場である東京都立高島高校に、選挙ドットコム編集部が潜入してきました!
参加者は政治・経済を履修している高校3年生。センター試験の翌日&交通網がマヒするほどの雪にもかかわらず、1日目からほとんどの生徒さんが出席してくれました。
このイベントの目的のひとつは、2016年7月の参議院選挙が初選挙となる高校3年生に、身近な課題を社会問題と捉えなおしてもらうこと。そして、その社会問題は政治で解決できるんだ!とワークを通して実感してもらうことでした。
身近な課題を発見するために今回取った形式は、ハッカソンならぬアイデアソン(アイデア出し+マラソン)。
各チームにポストイットとペンを渡して、
「○○が増えているのは良いことだ」
「××が減っているのは悪いことだ」
「△△が少なくなったのは良いことだ」
「□□が多いことは悪いことだ」etc…
という形式で、とにかく数多く身近な課題=アイデアを出してもらいました。
そしてチームで出した課題の中から、この課題は18歳の心に刺さる社会問題だ!という課題にシールで投票。得票数が一番多かったものをチームのテーマ(A)として、その原因は何か?その結果起こることは何か?を考え、そのテーマが抱える問題(B)を下記のフォーマットに整理してもらいます。これもアイデアソン方式。Aに対するBを様々な観点から深堀して、たくさん書き上げてみるのがポイントです!
[A:チームのテーマ]は社会問題だ。
↓
原因として or 結果として
↓
[B:抱えている問題の要素]が
↓
・増えている/増えていく
・減っている/減っていく
・多い/多くなっていく
・減る/減っていく
・変わらない
↓
からだと考える。 or ことが考えられる。
それではこのフォーマットの仮説を、データを参照しながら検証していきましょう!
住宅の空き家率が高いのは、山梨県。
そして、いわゆる「空き家条例」を実施している自治体の数が少ないのも…山梨県。
―ねえ政治家さん、どうしたらいいと思う?
課題を社会問題として周囲に認知してもらうために、今回のイベントではデータビジュアライゼーションという方法を使いました。現状のデータを組み合わせて見える化(ビジュアライゼーション)してみることで、課題はより明確になり、説得力が増してきます。「考えたことを伝えることは難しい。データビジュアライゼーションが伝える方法の一助になると知ってほしい」(ヤフー株式会社 高柳様)
各チームには先述のテーマについての現状を手書きのグラフデータにし、プレゼンテーションをしてもらいます。そして優勝したチームのデータビジュアルはプロが実際にプログラミングを行い、「高校生が見たい、知りたい課題の現状」として、Yahoo! みんなの政治の特設ページに掲載されます!
まずは先述のフォーマット通りに整理したチームのテーマについて、自力で(重要!)インターネットからデータを探してみます。グラフだけでなく数値が明記されているデータであること、月別・年代別・都道府県別などから2軸以上のデータを集めることが必須条件。皆さん苦戦しつつも、積極的にデータを探してくれていました!
データが集まってきたら、メンターと一緒に組み合わせるデータを決め、手書きでテンプレートに転記していきます。テンプレートは2種類。都道府県別の日本地図と、多くのデータが一目で分かる散布図です。
ここで1日目は終了。高島高校の皆さん、約2時間お疲れさまでした!
後編では、2日目のプレゼンテーションのレポートをさせていただきます。
■開催概要
『Yahoo! みんなの選挙 2016年7月参院選、初の18歳選挙
データビジュアライゼーションを通じてみる世界と政治課題』
主催: Yahoo!みんなの政治(ヤフー株式会社)
運営: 株式会社ギブリー
協力: 早稲田大マニフェスト研究所 、 E2D3.org(Excel to D3.js)
会場: 東京都立高島高校
取材:選挙ドットコム編集部
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